古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

中川大臣辞任

 もうろう会見で辞任した中川大臣は、以前から鼻の傷がかっこいいのでスカーフェイスと呼んでいました。切れ者の印象が強かっただけに、もうろう会見のあまりの面白さに心底魂消ました。すぐに、ちょっと気が抜けてお酒を多めに飲んでしまいました、ごめんなさいと謝っていればここまで残念な結果にならなかったのではないかと思います。共産党の小池さんは医師でもあって、「風邪薬の飲みすぎであんなふうになったのは見たことがない。でもお酒を飲んでああなったのはいくらでも見て来た」と逃げ場のない発言もよかったです。

・「ごっくんと言えばごっくんしたけど」
 一般に「ごっくん」はAV女優がフェラチオで口に出された精子を飲む場面の言葉という印象が強いので、なんだか気まずいです。

・「がんばれがんばれ!日本一!」
 中川大臣の奥さんが記者に囲まれて四面楚歌のような状況で帰宅した時に、中川大臣を一人励ましていました。素晴らしい奥さんがいるのに、後から読売新聞の女性記者とワインを飲んでいた事が判明してしまいました。男としてはとても理解できますが、なんだかオレまで後ろめたい気分になりました。

麻生首相が中川大臣が酒を飲んだのを見たことがないと発言
 言うに事欠いて、いくらなんでもそんなわけないでしょと思いました。

・外国メディアでも批判
 日本語が分からなくても酔っ払い具合は言葉を超えて理解されるのだなと、なんだか歓心しました。

 そうは言っても、確かに大問題かもしれないですが、なんかあるとすぐに辞めさせるとか、辞めればいいような風潮がオレはあんまり好きではないです。でも衆議院がいつまでも解散しないせいで、国中の鬱憤がたまりにたまってパンパンになっているような雰囲気を感じます。来週あたり何か別の形で大事件でも起こるんじゃないでしょうか。かつてないほどの通り魔殺人とか、地下鉄で爆弾テロとか起こっても不思議じゃないような感じがします。