古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

里親映画ベストテン

 僕はそうしがちなのですが、自分の実人生や経験を映画など物語と照らし合わせてみてしまいます。そうすると、近年どんどん映画の中の里親要素が気になってしまいます。そうして気づいた里親映画をリストアップしてナンバーワン里親映画を決定したいと思います。

 

 まず里親映画をどう定義するかがまず問題ですが、「血縁のない子どもを養育する」もしくは「一定期間親子のように一緒に過ごす」とします。そして評価ポイントでは、「養育度」「愛着度」「試し行動度」「リアリティ」「物語の中心度」などを総合して判断します。

 

 実際、里親活動に当たってかなりな影響を受けた作品に『八日目の蝉』があります。これはまず原作小説を先に読んでもいて、映画も素晴らしかったです。特に永作博美さんが小豆島で当時3才の娘を養育する感じがすごくよかったです。ただ、このお話自体が、成長した娘のトラウマ探求の方に軸が置かれており、養育そのものはサブストーリーという、里親映画としての減点ポイントがあります。そんな感じで評価して行きます。

 

 映画においては、里子や養子でありがちな「親試し」「試し行動」という超難関ポイントが誘拐犯に物心つくまで育てられたため、実親に向かいがちという傾向があります。『八日目の蝉』『最愛の子』『光をくれた人』などがそうです。若干ポイントがずれるかもしれませんが、ホラー映画『エスター』はかなり里親の恐怖を芯を捕らえた形で描いていると言えます。

 

 そういった、古今東西さまざまな里親映画から、近年記憶に新しいものと印象深く残っている映画からエントリー作品をラインナップしました。

 

『キッド』(1921)チャールズ・チャップリン監督

『アニー』(1982)ジョン・ヒューストン監督

『逃がれの街』(1983)工藤栄一監督

エスター』(2009)ジャウム・コレット=セラ監督

『おまえうまそうだな』(2010)藤森雅也監督

『八日目の蝉』(2011)成島出監督

『チョコレートドーナツ』(2014)トラビス・ファイン監督

思い出のマーニー』(2014)米林宏昌監督

『アニー』(2015)ウィル・グラック監督

『最愛の子』(2016)ピーターチャン監督

『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)クリス・マッケイ監督

『バーフバリ』(2017)S・S・ラージャマウリ監督

『光をくれた人』(2017)デレク・シアンフランス監督

『オレの獲物はビンラディン』(2017)ラリー・チャールズ監督

 

 こうして見ると、90年代と全くなく、00年代は1本と偏りがありすぎるのですが、思い出すことができない。まだ他に絶対あるはずなんですが、暫定ベストテンでもいいかなと思います。10年代で10本あるから古いのは参照作品にして2010年代の里親映画ベストテンでもいいのかな。

 

 とにかく上記の作品について里親要素がどのように物語で機能しているのか、里親をするに当たって勇気をくれたのか、今も心の支えになっているのかを大いに語りたいと思います。

 

日時:2月16日18時30分より

料金:千円

会場:新潟市学校町通 北書店

t.co

 

 

 

1月に読んだ本

 ブログで映画『チェリーボーイズ』の紹介や『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』について、もっといろいろ書こうと思っているうちに1月が終わってしまいました。本と雑談ラジオとファミレス映画館の編集も棚上げのままのが溜まっております。
 
 大雪でランニングが5回で合計40キロしかできなかった。元日には10キロ走って今年は幸先いいぞと思っていたのだけど、その後雪でみなとトンネルを走ってもGPSが効かないからモチベーションが上がらなくて毎回2往復です。それでも久しぶりに夜中道を走ったら10キロで、ぎりぎり1時間を切れていたのでよかった。
 
 本も9冊しか読めなかった。圧巻だったのは水道橋博士著『芸人春秋2』の上下巻で、これまでの芸能人ルポシリーズと同じく面白いのだけど、デザインや構成も含めてなんだか全体に死の匂いというような凄みが漂っており、最後の最後になるほどという告白があって驚いた。素晴らしかったです。堤未果著『ルポ貧困大国アメリカ』シリーズ、小林エリコ著『この地獄を生きるのだ』も凄かったです。小説がポール・オースター著『幽霊たち』しか読めなかった。しかもあんまり面白くなかったので残念でした。小説は3冊くらい読みたい。
 
 1月は私生活で大きな変化があっていろいろ思い通りにいかず、何がしたいという希望も抱くことができないような忙しさで、ただただ家族の無事と締切を守ることだけを考えていたら終わってしまった。
 
koizumi69の本棚 - 2018年01月 (9作品)
チェリーボーイズ
powered by Booklog

12月に読んだ本

 あけましておめでとうございます。年末が慌ただしくて、終えたかった作業も終わらずじまいで、年賀状も諦めていたけど実際送っていただくと、申し訳ないのでこれからやります。紅白の石川さゆり津軽海峡・冬景色』の攻めたアレンジがすごくて鳥肌が立ちました。いいもの見た。

 

 そういうわけで、12月の読書は一年の締めくくりで、ずっと読み返したかった村上龍著『コインロッカー・ベイビーズ』を佐世保の景色を思い返しながら読んだらとても面白かった。もちろんこの小説の佐世保は60年代か70年代のものであるのだろう。その景色は体験しようがない。今の目線で読むと里子ものであり、そんな彼らが被害者意識をほとんど抱いていなかったのが心強かった。加害性となって発露されているのだけど、被害者意識で暗くなる感じがないのがすごくいい。17冊も読んだけどそのうち10冊は漫画で奥浩哉著『いぬやしき』なのでした。一気読みとても楽しかった。すぐ読み終わるのでもったいなかった。自著『うちの子になりなよ』も漫画で見本で通して読んだ。描いた本人が言うのも厚かましいですがけっこう面白かったです。みなさん買ってください!お願いします! あと2冊くらい小説読みたかったし読むべきだ。

 

koizumi69の本棚 - 2017年12月 (17作品)
KAMINOGE vol.72
KAMINOGE vol.72
-
読了日:12月01日
評価4
KAMINOGE vol.73
KAMINOGE vol.73
-
読了日:12月29日
評価4
powered by Booklog

11月に読んだ本

 11月が一瞬で終わってしまい、恐ろしいことに2017年が終わろうとしております。手が回らなくてオモコロの原稿できなかった。釣りにも1回も行けないまま終わってしまった。天気が悪すぎて、釣りに行こうか映画に行こうか悩む必要がなくなった。何かしているからこうして時間の過ぎるのが早いわけですが、何もしてないような印象がある。特に奇数月はアックスとパスマガジンの締切りがあるから偶数月より忙しいはずなのに、なんとなく何もしてない気がする。本も9冊しか読めませんでした。

 

 ずっと読みたかった小説『裸者と裸者』、古本で買ったら上巻が単行本、下巻が文庫本という間抜けな状態で読みました。それが原因と言うわけでもないですが、上巻がめくめく面白さで、とんでもない傑作があったものだと思っていたら、下巻があんまり入って来ない感じで最後まで読むのが大変でした。続編があって、全部で3部作で、第3部は作者が亡くなって未完となっているため、シリーズの続きを読むかどうか悩みます。上巻のテンションで下巻も行っていたら絶対に読もうと思うんだけど、保留にします。

 

 ベストセラーの『君の膵臓をたべたい』を妻に勧められて読みました。パロディでゾンビもので『君の脳がたべたい』を描きたいなと思って読んでいたところ、文章と主人公とヒロインがすごくよくて感動していたのに、ヒロインが亡くなったらとたんにテンションが落ちてそこからが長くてかったるかったです。それまで伏せていた部分がミステリアスで想像を掻き立てていたのに、ネタバレしはじめるとどんどん全部文章で押し付けてくる感じがあった。ヒロインが亡くなる前のテンションであっさり終わってくれたらすごく好きな小説だったのになあと思いました。

 

 11月に読んだ小説は後半ががっかりでした。

 

 さて、12月13日にイーストプレスより『うちの子になりなよ 里子を養子縁組しました』が発売となります。Vコミで連載中の育児漫画の単行本化ですが、描き下ろしで2話、先輩里親さんとの対談などなど読み応えたっぷりとなっております! 

うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました

うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました

 

 

 また2月には『チェリーボーイズ』の映画も公開となります。自分でも原作の内容がすっかり記憶に薄くなっていたのですがサンプルDVDで見させていただいたところ、このご時勢に性犯罪をテーマに映画を作るなんて、暴挙としか思えない。しかしとても面白かった。こんな話誰が考えたんだ?オレか!と驚愕するほどでした。 林遣都さんや池田エライザさん、キャストの皆さんが汚れ役に全身全霊で取り組んでいらっしゃっており感動しました。ぜひお近くの映画館でごらんください! 映画についてはまた改めてブログ書きます。

f:id:koizumi69:20171202014955j:plain

チェリーボーイズ

チェリーボーイズ

 

 

 

 

koizumi69の本棚 - 2017年11月 (9作品)
KAMINOGE vol.71
KAMINOGE vol.71
-
読了日:11月02日
評価4
デザインの仕事
デザインの仕事
寄藤文平
読了日:11月12日
評価4
powered by Booklog

10月に読んだ本

 佐世保で11月4日にマンガ教室がありますよ!小中高校生が対象で無料です。佐世保の皆さま、どうぞよろしくお願いします。

docs.google.com

 

 すっかり寒くなってきましたね。もう今年も終わりに近づいてきました。恐ろしい速さで時間が経ってしまう。

 

 さて、10月の読書は『下山事件』と『ウォッチメン』が読むのが大変で苦労しました。どっちもすごい充実作で読み応えがすごかった。すごかったけどどっちも忍耐が必要でした。高石宏輔さんの『声をかける』が大変な傑作で、現時点では今年1番です。素晴らしかったです。自分の電子書籍『サマーブレイカー』と『バッドキャンディ』を改めて読み返したら、けっこう面白かったのでぜひ皆さんもお読みくださいね! 特に『サマーブレイカー』はほぼ自作で、電子書籍で商売になるのか試みているのですが、半年たたないと結果が分からないそうでした。
 
 高田馬場に借りているアパートが3万円と高額で2年の更新時期を迎え、なんとか2万円くらいの物件に引っ越ししたかったのですが、けっこう忙しくて引っ越しの手間を考えると躊躇してしまい、そのまま更新してしまいました。なんなら引き払ってもいいかなとも思ったけど、その手間すらしんどい。今は楽ではないとは言え商売が回っているのでそのままでもありかもしれない。新潟で借りているアパートも1万2千でとても安いのだけど、よくよく考えるとうちから遠くてガソリン代でともすれば6千円くらい掛かっているかもしれない。どっちもどうにかしたい気持ちがあるんですが、何しろ釣りに行く時間もないほどで困っているので、引っ越しや何かするとしたら商売がうまく行ってない時なのではないでしょうか。悩ましい問題です。
 
koizumi69の本棚 - 2017年10月 (14作品)
東京市松物語
東京市松物語
大山海
読了日:10月01日
評価4
サマーブレイカー
声をかける
声をかける
高石宏輔
読了日:10月09日
評価5
powered by Booklog

『バッド・キャンディ』の未収録テイク

 先日発売した電子書籍の漫画単行本『アイドルヲタ長谷川大介のバッド・キャンディ』の未収録作品をお送りします。こんな感じの漫画がたくさん載っています。ご本人すら記憶の彼方に忘れ去っているようなエピソードが漫画になっております。

 

f:id:koizumi69:20171005035548j:plain

f:id:koizumi69:20171005035558j:plain

 当時、そんな事件があったそうです。

 

 

f:id:koizumi69:20171005035406j:plain

f:id:koizumi69:20171005035412j:plain

 ローラを助けに行ったら自分が死にそうになって助けられるという漫画です。

 

 未収録が漫画がまだまだあるのでそのうち全部伏字にして自作キンドルを出そうかなと考えております。 

アイドルヲタ長谷川大介のバッド・キャンディ (コミックリベロ)

アイドルヲタ長谷川大介のバッド・キャンディ (コミックリベロ)

 

 

9月に読んだ本

 あっという間に9月が終わって、もう10月ってことは一年も終わりじゃないですか。困ったなあ。育児漫画とヤマハのサイトの漫画が始まってから時間が取りにくくなって、釣りにもさっぱり行けなくなってしまいました。釣りは天気や時間や風や波の条件が一致しないといけないので本当に難儀な趣味です。泳がせブッコミが今年はずっと不発で、その餌として釣った豆アジを持って帰って食べてます。ジグサビキで今年もカマスを大量に釣ることができて、子供が大喜びして食べくれたのがよかった。アオリイカはやっぱり難しくてダメでした。そのくらいかな。
 
 ランニングを続けているけど、週1ペースでやっているとその日後から頭痛がひどくて、年寄りの冷や水なのかな。週2にすれば体が強くなって大丈夫になりそうな気がします。何しろ体重が全然減らなくて、タイムも全然縮まらないため、現状維持が精一杯でやらないと下がるのを持ちこたえている感じです。毎回10キロが精神的な重荷になっているので、週2にして1回は5キロとかにすれば気が楽になってタイムが縮んで体重も下がるかな。今80キロだから10キロやせたいんです。
 
 9月は電子書籍で漫画単行本が2冊出ました。『バッドキャンディ』は単行本化不可能と言われていたアイドル妄想と芸能スキャンダル漫画が昨今のリテラシー的な配慮でほぼ全ての人名を伏字にすることで出すことができました。読み返したら本当にくだらなくて面白かったので、ぜひお読みください! 『サマーブレイカー』はじわじわ売れているような気がします!とても面白いですよ。 
アイドルヲタ長谷川大介のバッド・キャンディ (コミックリベロ)

アイドルヲタ長谷川大介のバッド・キャンディ (コミックリベロ)

 

 

サマーブレイカー

サマーブレイカー

 

 

 

 読書は冊数がまあまあで、どれもけっこう面白かったです。心から震えるほど感動したのは『ねじ式』でした。今更褒めても仕方がないくらいの傑作なので当然なのですが、やっぱりすごかったなあ。圧倒的だった。話や展開が変で面白いのはさることながら、絵の書き込みがすごい。あの内容がそこまでの書き込みをさせたのだろうか。 

 

koizumi69の本棚 - 2017年09月 (10作品)
KAMINOGE VOL.69
KAMINOGE VOL.69
-
読了日:09月06日
評価4
KAMINOGE vol.70
KAMINOGE vol.70
-
読了日:09月23日
評価4
powered by Booklog

8月に読んだ本

 先日、このブログの一つ前の記事でお伝えしましたが、本日電書バトより電子書籍の漫画単行本『サマーブレイカー』が発売です! キンドル・アンリミテッドにも入っておりますのでぜひぜひお読みください! とっても面白いですよ。
サマーブレイカー

サマーブレイカー

 

 

 今年は絶対に、アオリイカをエギで釣ってみたいと考えておりまして、そろそろシーズンが始まりそうで、期を逃さないように注意しているところです。エギは風があるとやりにくいので、コンディションがばっちりの日は本当に限られています。

 

 今年はまだ泳がせブッコミが不発で、それというのも網をケチって買わずにいたら2回ヒラメをバラす失態を犯している。堤防が6メートルくらいあってその長さの網を買おうとすると1万円も掛かる。 掛かるかどうか分らないのに、掛かった後に使うものを先に買うのはどうかと思っていたのですが、すでに失敗している。そう思っていたら4千円台で買える網があったので買いました。買ってから泳がせブッコミに行く時間が取れなくなって困っています。その代わりに子どもを連れてハゼ釣りに行ったらちょっと釣れて楽しかったです。子どもは竿を水面に叩きつけてばちゃばちゃやっていたのですが1匹釣れました。

  結局泳がせブッコミ用のエサとして釣った豆アジやキスを持って帰って食べた。それはそれでおいしかった。

 
 8月の読書は『餓狼伝』を読み終わったと思ったら、全然完結してなくて『新・餓狼伝』に堂々と続いていた。20年越しにシリーズを読み終えるつもり満々でいたのでショックだった。『新・餓狼伝』が完結したら読み始めよう。
 
 90年代以降で初めて『AKIRA』を読み返すと、当時はあまり感じなかったし意識もしなかった漫画家としての圧倒的な差に愕然として、改めて偉業に驚愕して、漫画の内容のとんでもない充実振りにも心底感動した。登場人物が改めて魅力的で彼らが命の炎を炸裂させている感じも素晴らしかった。アキラがかわいかった。金田も鉄雄もジョーカーすらかわいらしくて、それだけオレがおじさんになったということなのだろう。漫画で映画を超えていた。スクリーンに映して読みたいくらいであった。まったくとんでもない漫画があったものだ。また10年後くらいに読み返して印象を確かめたいです。
 
 予備校の時の先生である萩原雄一さんの『魂極る』はずっと心に存在を残していた小説で、読んでとても気が済んだ。シングルファーザーが人生と生活にもがいている話だった。
 
 
koizumi69の本棚 - 2017年08月 (15作品)
KKKベストセラー
KKKベストセラー
中原昌也
読了日:08月09日
評価4
powered by Booklog

単行本『サマーブレイカー』9月1日発売

 佐藤秀峰さんが主催されている電子雑誌『漫画on web』で連載させていただいていた『からっぽのホール』と『夏の予備校生』という漫画をまとめた『サマーブレイカー』が電書バトより発売となります。電子書籍オリジナルです。紙の本はありません。試みとしてどのくらい売れるのか、今後の可能性を模索する上で非常に興味がありますが不安もあります。

サマーブレイカー

サマーブレイカー

 

  これまで単行本はけっこうな数が電子書籍になっているのですが、大した売り上げでなくて、ほんのお小遣い程度で商売になってないのが現状です。ただ、『ライフ・イズ・デッド』だけはすごく売れていて、記憶が確かなら半年で20万円くらい売れた時もあったように記憶しています。今も一番売れています。映画化の影響かなと思ったのですが同じく映画になった『青春★金属バット』や『死んだ目をした少年』はそこまでではないため、ゾンビというジャンル自体の強さかと思っていました。ところが同じくゾンビの作品集『青春と憂鬱とゾンビ』がさっぱり売れていないので、ゾンビだから売れていたわけでもないことが分りました。双葉社だからかなとも思いましたが、同じく双葉社から電子書籍が出ている『ワイルドナイツ』はそうでもないのです。なんでしょうね? 理由はともかく一番売れてくれているので助かっております。これからも売れて欲しい。

 

 さて、そんな電子書籍出版事情ですが、今回は紙での発売はなく電子書籍オリジナルでの発売という初めての試みです。作品自体は単行本デビュー作である『ジンバルロック』の続編的な位置づけとなりますが、主人公の外見が同じなだけで名前も全然違いエピソードの関連もありません。つまり中学生を描いた『死んだ目をした少年』、高校生の『ジンバルロック』、予備校生の『サマーブレイカー』となります。犬田や赤金と同じ外見の登場人物、桜井が主人公です。どういうことかと言うと、僕の自伝的要素を色濃く反映したフィクションとして描いたシリーズ作品と言うわけです。もちろんフィクションなので、現実の僕の予備校時代はこの漫画とは違って熱心に受験勉強をしていました。家から近いからという理由だけで選んだ公立高校が思いっきりヤンキー高校で、なんとか大学受験で学歴をロンダリングしたいと願っているところは僕の人生を強く反映しています。そんな強い願いを抱いた主人公が、勉強に熱心に取り組まずに夏に浮かれてしまい、アホな日常を過ごしてしまうというお話です。けっこう面白いと思います!

ジンバルロック

ジンバルロック

 

  

死んだ目をした少年

死んだ目をした少年

 

 

 当初、このシリーズはパチンコ雑誌での連載を目指していました。なので最初のタイトルが『からっぽのホール』でした。第1話は掲載していただいたのですが、第2話が掲載してもらえなくて、担当編集者との行き違いがあって、原稿は完成していたのに掲載してもらえず原稿料も発生しないという悲惨な出来事がありました。第2話の原稿データは悲しい思い出とともにそのままずっとパソコンのHDD中に眠ったきり何年も経っていました。それを『漫画on web』で掲載していただいて、連載作品にしていただけて本当に感謝しきりです。パチンコ雑誌であったため、予備校生がパチンコで毎回現を抜かすという予定でしたが、パチンコの縛りがなくなってなんでもよくなりました。そこでタイトルを『夏の予備校生』に改めました。

 

 ただ、ネームはパチンコで第3話までできていて、今回の連載に当たって探したのが見当たらず、幻の第3話が存在します。『海物語』で描いたもので、けっこう面白かったような気がするのでもしいつか発見されたらどこかで何かの機会で描きたいと思います。主人公の桜井が『海物語』のマリンちゃんとワリンちゃんにそっくりな女の子を見かけて、思わず原チャリで追いかけて海まで行くと、サムと戯れていて、あまりの場違いな感じにたじろいで、すごすごと帰るという話だったはずです。思い出して説明してもくだらねえ!

 

 単行本タイトルは『サマーブレイカー』で、季節が大きなテーマの一つであり『スプリング・ブレイカーズ』という大好きな映画からいただきました。「ズ」をつけようかどうしようか迷いました。響きとしてはつけたかったんだけど、この漫画はあんまりチーム感がないので「ズ」が内容となじんでいないため結局つけませんでした。やっぱりあった方がよかったかなと今も迷いがぬぐえない。

  僕の漫画とは程遠い内容の映画ですが、死にたくなるほど素晴らしい!

 

 とにかく、予備校生ですからね、中学生高校生とは違ったいろいろな出来事が多々あります! 9月1日はまだまだ夏は続いています。アマゾンキンドルでも発売となるのでぜひお読みください! 

 

 

青春と憂鬱とゾンビ

青春と憂鬱とゾンビ

 

  

  

 

青春☆金属バット

青春☆金属バット

 

 

7月に読んだ本

 忙しすぎて釣りに行く時間が全然なくて困っています。7月は豆アジをサビキで釣ったのとキスを5匹くらいチョイ投げで釣っただけでした。どっちも本番はその小魚で泳がせブッ込みをすることだったんですが、どっちもアタリはあったけどすぐにばらしてしまいました。市販のシングルフックが二つついた仕掛けを使っていて、片方がトリプルフックの仕掛けの方がいい気がします。次は自作してみます。6月にヒラメをばらして以来、ちゃんと釣れなくなってしまった。回数が少なすぎてフラストレーションがたまります。今週も月末月初めで締切りが4つ被っていて、毎月こんな調子では本当によくないので、ちょっと前倒しでやって行かないとダメですね。しかし、仕事がなくて暇でどうしようもない去年のような状況に比べれば10倍ありがたいです! 仕事場だけでは間に合わなくて子どもを寝かせた後、自宅でも作業するようになりました。そうすると3日の作業が2日で終わるので、なんとか釣りにも行けそうだ。
 
 7月の読書は、ずっと読み返したかった岡崎京子さんの漫画を読んでみたら、20代の時に読んだ感覚とは全然違っていて、自らの老いを感じてショックでした。林静一さんの漫画は以前にアックスで新人賞の審査員をさせていただいた時に買って、ずっと読まないままだったのを読んでみました。人が苦悶して身もだえしているのがすごい見せ場になっていて、そのうちパクリたいと思いました。感覚やセンスに対してゆるぎない自信や確信を感じさせられました。素晴らしかったです。『ちーちゃんはちょっと足りない 』もすごくて、今また2回目読み返している最中です。登場人物を把握して読むとまたすごくいいし、この漫画もセンスがすごい。こうして思うと7月は漫画のセンスに圧倒される月だった。子どもを寝かせた後、子どもが深く寝付くまで小説を読むようになった。小説を5冊、しかも分厚のが3冊も読めた。
 
 ランニングが週1ペースに落ち着いていて、それで納得しているかと言うとそういうわけではなくて、いい加減走らないと体力が落ちてしまうというぎりぎりが週1となっていて、走らないと借金を抱えているような気分です。夏で暑いせいなのか、回数が少ないせいなのか、10キロを1時間切れなくなってしまいました。夜走っていて角をショートカットしようとしたら転んでひざをすりむいて、腕を突いたら肩がずっと痛い。ひざの傷が2週間経っても治らない。子どもなら2日できれいに治るのに、こんなところにも老いを感じます。漫画教室の最中につい、かさぶたを剥がしたら血がだらだら出て困りました。
 
koizumi69の本棚 - 2017年07月 (16作品)
サラバ! 上
サラバ! 上
西加奈子
読了日:07月04日
評価4
サラバ! 下
サラバ! 下
西加奈子
読了日:07月08日
評価5
星の子
星の子
今村夏子
読了日:07月10日
評価4
リバーズ・エッジ
朝が来る
朝が来る
辻村深月
読了日:07月18日
評価5
KAMINOGE vol.68
KAMINOGE vol.68
-
読了日:07月20日
評価4
powered by Booklog