古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

マラソン選手は練習のしすぎ

 野口みずき選手が女子マラソンを欠場する事になりました。非常に残念です。練習をしていたら太ももを肉離れしてしまったそうです。前回のオリンピックで金メダルを取って4年間再び表彰台に上がる事を目標に一所懸命練習してきていたであろうに、気の毒でありません。また、前回の結果のせいでプレッシャーも尋常でなかったはずです。オレの記憶が間違っていなかったら前回は野口選手、そんなに期待されてなかったですよね。あんまり話題にもそうなっていなかったように思います。違っていたら済みません。

 高橋尚子選手もシドニーで金を取ったにもかかわらず、アテネでは代表にもなれず、オリンピック2大会連続出場は金メダリストでも難事業です。それだけ調整が大変で、ピークの維持は困難なんだと思いますが、オレは敢えて言わせていただくと、そこには練習のしすぎが原因でないかと思います。素人考えでうかつ極まりないかもしれないですが、思ってしまったので言わせていただきますね。

 高橋選手は金メダルを取った後、どえらい肉体改造で全身の筋肉がバキバキに割れていたのをテレビで見ました。腹筋が特にすごくでボディビルダーのようなお腹でした。憶測ですが、シドニーの時は決してそこまで研ぎ澄ました肉体ではなかったと思います。

 加齢もあり、肉体をより強化しないといけないのかもしれませんが、金メダルを取るくらいの実力があったら、更に高みを目指すのは程ほどにして、現状維持を心がけるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。高みを目指さないと現状維持もままならないというのが現実かもしれないですが、あまりに過激なトレーニングで肉体を損傷してしまっては元も子もありません。

 金メダルという世界最高峰の実績を手にしてしまった以上、世間の期待も大変なもので、その重圧に対抗するために過激な練習をせずにはいられないのかもしれません。サッカーの試合は調子がいい時はメンバーを変えないとか、試合の前は軽く調整するくらいの負荷の練習にするというではないですか。マラソン選手もその思想を取り入れたほうがいいと思います。

 こんな文章を思いつきで書いてますが、丸っきり違っていたら恥さらしもいいとこですよね。