古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

映画秘宝12月号、文學界11月号

 映画秘宝12月号で、今週から公開の映画『トランスポーター イグニッション』の紹介を書かせていただいております。これまでジェイソン・ステイサムが主演のシリーズだったのが、若手にバトンタッチしており、ハゲをかっこいい髪形として認識させていたのに、スポーツ刈りになっております。映画の面白さはこれまでのシリーズでも屈指の出来です。僕はサンプルDVDで見たのが非常にもったいなかったので、スクリーンで見返したいです。とても楽しい映画でした。 

映画秘宝 2015年 12 月号 [雑誌]

映画秘宝 2015年 12 月号 [雑誌]

 

  

 

 

 文學界11月号でコラムを書かせていただいております。文芸誌という格式高い舞台にオレみたいなブログ上がりのヘタクソな文章でいいのかなと思いつつも厚かましく載せていただきました。特集が映画で、阿部和重さんが黒沢清監督の『水辺の旅』について大変重厚な評論をしていたり、園子音監督インタビューがあったりと、とてもとっつきやすくて面白かったです。オレが描いたコラムのテーマは赤ちゃんについてです。 

文學界

文學界

 

 

 こうして文章のお仕事を時々させていただいておりますが、5月からせんだい文学塾という小説家を目指す人のための教室に毎月通っております。これがすごく面白くて、あわよくば小説家になりたいという気持ちもないことはなく、又吉さんみたいに受賞したりベストセラーを出したりしたい。漫画がなんだか商売にならなくなって来ているようだからなんとか他の道を探りたいなどという気持ちもありますが、すっかり失っていた向上心をちょっと取り戻せた感じが嬉しいのと、何より顧問をされている池上冬樹先生のお話がすごく面白くて、毎回やる気が鼓舞されます。

 

 あまりに漫画が売れず、先行きが不安で取りあえず何か、なんでもいいからヒットを一発くらい出さないと終わってしまうという気持ちでつい受けそうなものは何かないかどうすれば人気が出るのかといろいろなものを見失いかけていました。そんなものをオレが目指したって無理に決まってるんだから、20何年もやっていて人気もなければヒットもない、そんなのもう無理なんです。自分にできる精一杯の面白い作品を作るよりどうしようもないと改めて気づかされました。

 

 でも小説は毎月1本ずつ練習で描くことにしています。でも忙しくて9月の小説が描けなかった。今月2本描けるかな。そういうのも漫画にフィードバックできるのではないかと考えております。

 

・せんだい文学塾 https://sites.google.com/site/sendaibungakujuku/