古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

『パラノーマル・アクティビティ』を初日に見たよ

 「こんなに怖い映像は見たことがない」とスティーブン・スピルバーグ監督が言ったとか言わないとかで評判のホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』をTジョイ万代で見ました。悪魔が実在する映像を撮影しようとして、死んだり行方不明になったカップルが残した映像データがそのまま映画になっていたわけですが、オレはそういうの『ブレアビッチプロジェクト』で学習しているので、大したことないだろうと、地雷じゃねえのくらいな期待値で見に行きました。こういうのって、公開されたら早めに見ておかないとどんどん面白くなくなるやつでしょ?と思って初日に見に行きました。

 新潟でホラーやアクションやSF映画ってすごく人気ないんですよ。映画秘宝もあんまり売れていないんじゃないでしょうか。『ハロウィン』なんて二人だったし、『かいじゅうたちのいるところ』もユナイテッドの一番スクリーンで二人でした。ところが、初日で一日2回上映のせいか、『パラノーマル・アクティビティ』は30人か40人くらいびっくりするほど入っていました。なぜだ!? カップルが多いかと思いきや、孤独な男がやっぱり多かった。オレは友達と二人で見ました。

 ここから先、ネタバレです。ネタバレしたら丸っきり面白くない映画だと思いますが、はなからネタとして見ようと思っている人には関係ないかもしれないです。

 フェイクドキュメンタリーとしても、よくないところが多々顕在する映画でした。

・ヒロインがデブスババア。学生?冗談じゃねえよ!リアルかもしれないけど。
・PCの動画をチェックしているところを撮影している必然性がないだろ。
・主人公がそんな性格でデイトレーダーだったら、そのトレーディングの模様をしっかりレポートするだろ。
・霊能者が適当すぎる。
・悪魔、よりにもよってそんなデブスババアになんで?
・女が1時間半くらい突っ立っている撮影、大変そう。
・悪魔がいるってのに毎晩ぐっすり寝すぎだろ。
・悪魔が出る時に重低音を演出で加えたらダメじゃないのか。
・友達がカメラの手ぶれ映像に酔っていた。
・真後ろの客が途中2回深いため息をついた。
・最後、怖かった。

 いかに『クローバーフィールド』がしっかりしていたか、よく分かりました。とは言え、せいぜい30点くらいの映画だろうと思って見に行ったので35点か40点くらいだったので、よかったです。レイトで1200円で見たけど、1800円だったらすごく嫌だ。オレがお薦めできるとしたら「期待しないで見に行ったら、そこそこ面白いですよ!」ってくらいなところです。オレがなんでこの映画を見に行ったかというと映画秘宝の記事が読みたかったからというのが一番の理由で、その三宅隆太さんの記事で紹介されていた村上賢司監督の『怪談新耳袋 実話怪談ドキュメント』や『ほんとにあった呪いのビデオ リング編』がとても見たくなりました。2ちゃんの映画板も見れるし、よかったです。

 先日どうしても気になって『4th カインド』を見ました。批評サイトで20点なんてのもあって、回避のつもりだったんですが、そうは言っても去年から1ヶ月以上のロングランで上映しているんですよね。千円だったらいいかなと思って一日一回上映で夕方ポイントで見たわけですが、20点てくらいつまらなくはなかったです。40点か50点くらいの面白さはありましたよ。別に見なくてもなんて事ない映画で、オレももうちょっと考えて人生の時間を有意義に使いたいと思いました。そんな中から宝を見つけたい気持ちもあるんですけどね。


○フェイクドキュメンタリー映画ベスト5
 さて、うろ覚えですがオレの好きなフェイクドキュメンタリー映画を発表します! 面白かったのが4本しか思いつかなかった。他にも何かあったような気もするんだけど思い出せない……。

1位『クローバーフィールド
2位『フォーカス』
3位『ドキュメンタリーは嘘をつく
4位『レック』大日本人
5位『パラノーマルアクティビティ』ダイアリー・オブ・ザ・デッド
※思い出したので直しました。