古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

映画・テレビ

午前十時の映画祭

名作映画を週代わりで上映する「午前十時の映画祭」が始まって、新潟では『羊たちの沈黙』が第一弾です。来週は『薔薇の名前』次が『パピヨン』『ブリット』『大脱走』と続きます。3月27日からの『ワイルドバンチ』、4月24日からの『ライトスタッフ』が特に…

『パラノーマル・アクティビティ』を初日に見たよ

「こんなに怖い映像は見たことがない」とスティーブン・スピルバーグ監督が言ったとか言わないとかで評判のホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』をTジョイ万代で見ました。悪魔が実在する映像を撮影しようとして、死んだり行方不明になったカップルが…

後藤真希ちゃんのお母さんと『母なる証明』

後藤真希ちゃんのお母さんの事件報道に触れて『母なる証明』という映画を思い出しました。去年見て、あんまりにずっしり来てしまい、映画のクオリティとは関係なく未だに評価できず、ベストテンでもスルーをしてしまったのですが、この映画で描いていたテー…

野暮な映画総括2009

花くまゆうさくさんと、那須千里さんとやらせていただいたよるひるイベント「野暮な映画総括2009」ですが、野暮な映画ランキングが決定したので発表します。2009年野暮な映画ランキング 1位『チェイサー』 2位『母なる証明』 3位『俺たちステップブラザース…

イングロ事件とモヤモヤの正体

Eくんごめん、一緒に行こうと誘ったのに一人で見ちゃったよ。月曜はMくんが『パブリックエナミーズ』に行こうと誘ってくれたので、そっちにしよう。調べたら『イングロ』は来週は一日一回上映なんだよね。 それで、『イングロリアス・バスターズ』を公開日に…

映画00年代ベスト10検討中

来月号の映画秘宝は「00年代ベスト10」の特集があって、アンケートに答えさせていただくのですが、これが、考え始めると具合が悪くなるほど悩ましい。ぼんやり考えていた時は『ゴーストワールド』が1位でいいんじゃないかな、男子が主人公じゃないのは悔しい…

『イングロリアス・バスターズ』を見てモヤモヤした

クエンティン・タランテイィ−ノ監督の最新作『イングロリアス・バスターズ』を初日のレイトで友達と見てきました。登場人物が多くて役者の顔を覚えるのが苦手なオレには少々難しい面のある映画で、しかもブラッド・ピットが主役だと思っていると案外出番や活…

東京で『母なる証明』を見た

『グエムル』『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督の新作で、今年の映画ベストテンを考える上での最重要作であることは間違いない『母なる証明』が公開されています。ところが、新潟での上映は1月とのことで、東京は新宿、あのバルト9で見ました。 映画館その…

『笑う警官』は本当に面白くなかった

昨日友達がおごってくれるというので、のこのこと『笑う警官』をユナイテッドで見てきました。これがびっくりするほど面白くなかったです。北海道警の裏金事件の鍵を握る刑事が、同僚の女性警官殺人の濡れ衣を着せられて、警察のトップから射殺命令が出て、…

『キルビル』を見返した

『キルビル』の1が本当に大っ嫌いで、こんな映画をもてはやす連中にも怒りを禁じえなかったのですが、『イングロロリアス・バスターズ』の公開に先立って予習的に見返しました。2は好きだったんですよ。結末なんて特にめっちゃくちゃ渋くてかっこいいじゃ…

シネコン死亡遊戯

近所のユナイテッドは月曜日はメンズデーで一日中1本千円で映画が見られます。今年の初めに伊集院光さんが『深夜の馬鹿力』で、朝から映画を連続して夜まで見たという話をされていました。時間の都合で趣味でもなんでもない映画を無理やり見ているのがとても…

『くもりときどきミートボール』新潟は明日まで

今週配信されているTBSラジオのポッドキャスト『シネマハスラー』で、映画『くもりときどきミートボール』を宇多丸さんが大絶賛されていて、なんだその映画聞いたことないぞと思ったのですが、調べてみると金曜日まで新潟でも上映していたので、慌てて見に行…

『空気人形』を見た

映画の日で、ちょうどマンガのネタを考える最中で何かヒントになるかなと思って是枝監督の『空気人形』を見てきました。ダッチワイフが心を持ってしまうというファンタジックな映画で、そのダッチワイフをペ・ドゥナちゃんが惜しげもなくかわいらしいおっぱ…

カナザワ映画祭2

サウナに泊まったんですが、リクライニングシートをぐっと下げて寝ると幅が狭いので強制的に仰向けで、しかも腰にいい具合の出っ張りがあって、背骨が見事にS字になっているような感覚がありました。普段、仰向けで寝ようとしても寝付けず、うつむせになった…

カナザワ映画祭1

仕事のノルマを片付けて土曜日は毎週トレーニングの日なのでそれもやって、こんなに疲れて大丈夫かなと思いながら金沢に向いました。朝の5時でした。高速道路でだんだん夜が朝になって完全に朝になるのがなんだか面白かったです。サービスエリアで女の足くら…

6・7・8月に見た映画

8月からはモンスターハンター3にどっぷり浸かっているせいで、映画など見ている時間はないです。なにしろ原稿は8枚しか描かなかったくらいで、成人男子として、職業人として、長男としても非常にまずいです。プレイ時間も150時間を越えて村クエは一応エンデ…

映画『色即ぜねれいしょん』を見た

この夏はさっぱり面白そうな映画がないなんて思っていたんですが、よくよく見るとTジョイに『色即ぜねれいしょん』が来ていました。みうらじゅんさんの小説が原作で、峯田和伸さんも出演されているというので絶対に行かなければいけない、なにしろオレには『…

『スペースバンパイア』を見た

林静一さんの真似をしてWOWOWで映画を見る事にしたんですが、するとまあタダなもんで、オレはUFCを見るために加入したのでタダみたいなもんなんです、これまで気に掛かっていたけどわざわざレンタルしてまで見る気もないような映画や、前に見てたいそう面白…

『あんにょん由美香』を見た

先日、松江哲明監督作品『あんにょん由美香』という映画の上映イベントで、トークイベントに出させていただきました。当日いいそびれた事や後から思いついた事など書かせていただきたいと思います。ご来場いただいた皆様、松江監督、プロデューサーの直井さ…

隣県の映画祭

去年、なんとなく気まぐれで訪れたカナザワ映画祭があまりに面白く大変な衝撃だったため、毎年絶対に行くことを決心しました。去年は宿も取らず、変な感じの日帰りみたいだったので、今年はもう前乗りするくらいに宿も抑えて、しゃぶり尽くす勢いで行こうか…

映画上半期ベストテン

映画系のブログでみんなやってるのでオレもやります。今年は楽しみな映画なんて全然ないなと思っていたら、どんどん出てくるので嬉しい悲鳴をあげております。それでも見逃した映画もあって『ミルク』とか、DVDで見たいなと思っています。新潟ではTジョイで…

『エヴァンゲリヲン新劇場版・破』を見た

水曜日にユナイテッドでチケットを買って、見てきましたよ! 『序』の時は夜中の回でも満席で見れなかった経験があって、新潟の映画館でそんな状況はかつてなかったのでとてもビックリしました。どんな話題作でも楽勝で見れるのが新潟の映画館です。なので、…

『レスラー』を見た

『レスラー』はすごい映画でした。ミッキーロックが単にムキムキじゃなくて、見事に肉のたるんだ中年レスラーの体になっていて、ブロンドの長髪も中年のレスラーっぽく汚らしかった。常に肘が痛そうで、呼吸が何もしていない時もゼーハー言っていて、補聴器…

4月5月に見た映画

こんな報告をして意味があるのか分からないですが、自分で後から一年を振り返る時などにとても役に立ちます。テレビドラマを見るのを止めてから映画を見る本数が飛躍的に増えて、DVDも毎週2枚ずつレンタルして、最新作以外で興味のあって目ぼしいところは大…

山形新聞10日の夕刊

山形の皆さん、10日の山形新聞の夕刊に記事を載せていただくことになりました。内容は先日の阿部和重さんとのトークイベントで発表した阿部指数による阿部作品研究です。1600字で書いたのですが描き始めるとすぐに字数が尽きて、このブログのようにだらだら…

『ウォッチメン』をまた見てきました

初回はとにかく圧倒され通しで、そのくせストーリーにはガッカリしてしまい、でも字幕を追っていて映像を把握していないところも心残りだったので再びユナイテッドで『ウォッチメン』を見ました。すでに覚悟ができているので圧倒されないように気をつけなが…

映画『ウォッチメン』を見ました

『300』『ドーン・オブ・ザ・デッド』という傑作アクション映画をこれまで連発していたザック・スナイダーがアメコミヒーロー映画を撮るというのだから、期待マキシマムで公開3日目の劇場に足を運びました。エロと暴力を全面肯定して飛んでもない残酷な描写…

岩井俊二さんへの大変な誤解

岩井俊二さんにはあんまりいい印象がなかったんですよ。それと言うのも自主映画を愛好する人で、「好きな監督は岩井俊二」という人の作品で面白いのにあんまりお目にかかった事がない。大体、光と影になんかこだわっているような撮影で、物語がさっぱり動か…

2008年準・漫ぶらぁ〜大賞受賞/1月に見た映画

発売中の映画秘宝は昨年の映画を振り返るベスト&トホホ10の発表があり、これが大変な読み応えで、何時間でも見ていられます。自分も参加していて恐縮ですが楽しくて仕方がないです。自分が参加する以前も楽しかったですので、それは関係がないです。今回の…

花くまさんとのトークイベントのお知らせ

『古泉智浩の野暮な話』第2回は今年見た映画を花くまさんと野暮に語るという畏れ多いイベントであります。たっぷり見てますが、役者を覚えるのが極めて苦手で映画の話を誰かとする時も、「あの人が」なんて話になるじゃないですか、それでやっと「そうだった…